どくたー かじた

日本人の英語学習をイタリアで考えた

眠ってる力を解放!努力不要の英会話メソッド:2-1 オブジェクティブ英会話

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前回前々回と前置きが長くなりすみませんでした。ようやく本題の一品目です。

 

こんな経験は無いでしょうか?

外人さんと英語で話すとき。

(心の声) "ふ!完璧に聞き取ったぜ。分かるぞ。っ!ここだ!"

(口から出る声) "I,,,あーうーあー。"

なぜ話しが詰まってしまうのか

とても簡単なセンテンスでも「墓から出たてのゾンビ状態」になりショックを受ける。なぜかを解きほぐしてみましょう。

 

まず、日本語の語順は、(主語)+目的語+(主語)+動詞ですね(カッコ付きの主語はどちらかに入るのを意味します)

“(私は)サッカーのテレビを(私は)見た”

“(私は)新しい本を(私は)買った” 

 

一方、英語の語順は、主語+動詞+目的語です。

I watched at a soccer.

I bought a new book.

 

目的語と動詞の順序が逆ですね

こんなのただ逆にすれば良いじゃん。と、思いますよね!?

実はこの一見、とても単純な違いがとーーーーーーても大きな思考の妨げを産んでいるのです。

なぜなら、私たちの頭は「動詞をしゃべると文が終わる」とプログラムされているからです。

 

つまり、I watched..., I bought..., と言っちゃうと頭のプログラムは「この文は終了だよ」と言います。

だから、”あれ?目的語なんだっけ?”、と異常動作をし、”あー、うー”、と3秒した後、プログラムは再起動し、目的語を見つけ、”a new book.”と言うことになる。

そこで、ソンビ化を防ぎあなたの知性の輝きを取り戻すポイントは、

「この強制終了をいかに防ぐか」

なのです。そして、具体的なメソッドは。。。。!

 

はいここちゅーもーく。

 

後は寝てていいから、ここだけ覚えてー。

それは

 

「目的語を先にしゃべる」

目的語の重要性についてもう少し触れます。否、触れたいです。

以下のような話しを聞いたことがありますか?

”日本語は大事なことは後ろに来る。英語は大事なことが先にくる。だから英語は主語と動詞が先にくるんだよ”

 

「ちがーーーーーう!!*1

 

と私はさけびたい。

会話の中で重要なのは、「目的語」でしょう。

日本語は重要なことを先に言っている言語と信じています。

 

なぜか。主語や動詞は重要そうです。ただしそれは何の情報も無くいきなり

I watched at soccer.

とかが出てきた学校のテスト問題にありがちな場合です。"だれがなにをしたんだ?"という情報はたしかに重要度が高いです。

 しかし考えてみてください、ほとんどの場合、会話には「流れ」が存在します。

例えば友達があなたに、”昨日どんなテレビ見た?”、と尋ねたら、あなたは”サッカーを見たよ”と答えるでしょう。会話の中で大事なのは、主語の”私"でもなく動詞の”見た”でもない。目的語の”サッカー"です。これは人間の会話にとって万国共通の事項でしょう。

 

実際、外国人の英語も目的語を強調して話しています。

”What TV program did you watch yesterday?”、と聞かれて単に”soccer program”とだけ答える人もかなりの割合います。

たとえ”I watched at a soccer program”と生真面目に答えたとしても、”I watched at a”まではとても小さく速く駆け抜け、”soccer program”を2倍のボリュームで2倍の長さでたっぷり発音します。

彼らも目的語に向かって話しているのであり、その前の主語と動詞はあっても無くても良い飾りとして扱っているのです。*2

 

繰り返します。

会話には流れ(相手との質問、回答のやり取り)が存在するため、主語や動詞はしばしば自明であり、会話の中では目的語の重要性がきわめて高い。

日本語は重要な語、しばしば目的語、を先に言う言語である。*3

ビバ日本語。

 

また少し脱線気味になりました。本題に切り込みます。

今まで話してきたように、目的語に重心をおいて話すのは大変分かりやすい。

そしてそれはアメリカやイギリス人にとっても自然なことなのです。

 

ちゅーことは

 

日本語の語順で思考を組み立て、つまり目的語を頭にくっつけて、それをそのまま言ったとしても、第一近似的には意味が通る(はずな)のです!!!

 

ということで、目的語を志向した英会話法として、「オブジェクティブ(目的語)志向英会話」を提唱します。

この哲学を具体化するメソッドは3つです。

1. 目的語を先に言う。

2. Do you系の疑問文は使うな。

3. I think that 系, It is 形容詞 that 系は使うな。

 

一気に書くのがしんどくなったので、上記は次回にまわさせてください。それでは,ビバ日本語!

*1:井上雄彦、スラムダンク、集英社

*2:それでは、主語が大事なときだってあるではないか、という問いが聞こえてきそうです。その時もきちんと日本語は機能します。例えば、”Who made this room such a mess?”と聞かれれば、”Taro made this room such a mess.”と英語は答えます。日本語ならどうでしょう。”だれがこの部屋をこんなに汚くした?”と聞かれたら”太郎くんがこの部屋をこんなに汚くしました”と答えます。つまり、重要な箇所が主語である場合、日本語は主語を必ずつけ、さらにそれを英語と同様に一番前に持ってくるのです。ちなみに、"Who, What+動詞構文はスムーズに言えるなぁ"、と思ったことありませんか?理由は、この構文は日本語の順と同じため、異常終了と再起動を引き起こさず、スムーズに英語へと変換できるためです。 

*3:目的語という名称自体が重要そうですよね。一般的に目的を最初に言うのは大変分かりやすいです。プレゼンテーションとかそうですよね。

transmitのマウントを使ったコピー法で問題。そして一応の解決策。

前回(効率200%UP術!MacのFTPクライアントソフトTransmit: マウントポジションでオラオラ)、Transmitのマウントを使った便利法を紹介しましたが、早くも大問題が分かったので、追記します。

 

 

ローカルからサーバーへファイルを移動させるのは問題ないです。

サーバーからローカルに持ってくるときに問題があります。つまり前回の例で言うと、

cp ./to-fermi/* ./

がある条件の下で問題を起こします。つまり「行きはよいよい、帰りは怖い」です。。。

 

原因は、

マウントされたサーバーディスクがリアルタイムに更新されない。

例えば2日前からマウントをしてそれを保持し続けていると、マウントされたファイルは2日前のままとなることが分かりました(キャッシュに保持しているのか?)。

なので紹介した方法で cp を行うと、2日前の更新されていないファイルを手に入れてしまうのです。

 

これを防ぐ一番簡単な方法は、マウントを一度切って再びマウントする(リマウント)、です。

そうです、とても美しくない方法です。しかしいろいろ調べてみても良い方法がありませんでした、分かる人がいたら教えてください。

GUI操作でリマウントするのはせっかくterminalで閉じていた操作が台無しになってしまうので、せめてterminal操作だけでリマウントする方法を以下に示します。

 

 アンマウントはコマンド操作でできます(例としてサーバー名はfermi)。

umount /Volumes/fermi

マウントが厄介です。Automatorを使います。

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アプリケーションからAutomation を起動します。

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左コラムのLibraryを選択して、検索窓でmountと打つと、transmitのMount機能が出てくるので、これを右側領域へドラッグ&ドロップします。

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サーバーの情報を入れたら保存します。mount_fermi.workflowという名前とします。そしたらterminalで

automator mount_fermi.workflow

でマウントすることができます。。。これでリマウント。

 

このリマウント操作をcpの直前に行えばOKです。一連の操作は適当なスクリプト言語でうまく作れば当面苦労は少なそうですが。。。。これで様子を見てみます。

ただしtransmitaのGUI一瞬立ち上がったり、workflowやスクリプトを書いたりなど、前回のようなすっきりした操作感にはなりません。残念です。今後のtransmitのupdateで解決すると良いのですが。

 

効率200%UP術!MacのFTPクライアントソフトTransmit: マウントポジションでオラオラ

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この記事で紹介する方法には問題があることが分かりました!かならずこの記事(transmitのマウントを使ったコピー法で問題。そして一応の解決策)を読んでください。(2014年10月31日追記)

科学計算を生業にしてはや10年。

emacs、terminal、gnuplot、tex。手放せません・・・。「OS自分で入れなくていいのかよ!」と喜び、LinuxからMacに転向したのを最後に、ほとんど道具が変わってない。

 

でも「このままでいいのか?」と、apple watchとかでる世の中で、レジェンドの道具(しかも無料)だけを使ってていいのかと。むしろ新しいのを試した後で、「やっぱレジェンドだよ(しかも無料)」と言いたい。

ということで、有料FTPクライアントソフトを試してたところ、これが今のところ調子よく、予想以上に効率200%UPなので紹介します*1


どんな人が読むとGOOD:

-有料でも良いからFTP作業を楽にしたい人

-Macを使っている

-terminalが使える

-サーバーにガシガシつなぐひと。

(当てはまらない人はすぐに読むのをやめ、yahooニュースとか読んでた方が良いです。普通の人にはびっくりするくらい興味ない内容です。)

 

私は最初の頃はterminalベタ打ちのscpを使用し、さすがにこれは効率が悪いと思いフリーのCyberduckを使ってました。

しかしCyberduckはシンプルで良いのですが、画面が一つしかない。入力ファイルや出力ファイルを複数の計算機サーバーと自分のpc間でやり取りすると、何度もつなぎ直さなくはいけません。

 

ふと、「かなりの時間がFTPクライアントに使われている」、と気づく。

 

そうだ、進化しよう。京都いくばりの気軽さで。

 

そこで、せっかく大人なのだから、有料でも良いからFPTクライアントソフトを検討しようと決意。検討したのは以下の三点。

- Transmit (3400円)

パニック - Transmit - Mac OS X FTP + SFTP + S3 アプリケーションの完成形

- Forklift ($29.95)

- Yummy FTP($14.99)
(* すべて14年10月29日時点の値段)

 

結論から言うとTransmitにしました。

 

他のやつもほんと早くて使いやすくて素敵でした。同期設定とか素敵すぎて、これ自分のフォルダとサーバーのフォルダでやれば手間要らずじゃん、と夢見たときもありました。
なぜTransmitにしたか、最大の理由は「マウント機能」でした。

 

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マウントというのはTransmitのwebページにもあるように、Finderに表示させる&ローカルディスクのように扱うことが出来る機能です。
これのなにが良いのかというと、
terminalからアクセスできる
という点です。

 

一例を挙げます。
名前「fermi」というサーバーアカウントを持っていたとします。それをtransmitでマウントするとFinderはこんな感じです。

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このfermiのtestTransmitフォルダへは
/Volumes/fermi/testTransmit/
というpath名でterminalからアクセスすることが出来ます。

もしローカルの中でtestというフォルダに入力ファイルがあり、「fermi」にこれら入力ファイルをupしたいとします。カレントディレクトリがローカルのtestだとすると、以下のコマンドを実行します。

ln -nfs /Volumes/fermi/testTransmit/ to-fermi

これは、/Volumes/fermi/testTransmit/へ、to-fermiという名前のシンボリックリンクを作ったことになります。
正確な説明ではないのですが、直感的にはシンボリックリンクは「どこでもドア」のようなものかと。この例の場合、「どこでもドア」は/Volumes/fermi/testTransmit/へつながっています。

なので/Volumes/fermi/testTransmit/の中身を見るには、

ls ./to-fermi

を実行すれば良いのです。


ここまでくれば後は簡単。testにある入力ファイルを全部移したければ

cp ./* ./to-fermi/

fermiで計算した出力ファイルを全部持ってきたければ

cp ./to-fermi/* ./

とするだけでよい!


この方法のメリットの一つは、ローカルからサーバーのフォルダをつなぐシンボリックリンクを作ることで、使用しているサーバーが増えても「あ、このフォルダの内容はfermiの***フォルダとやりとりしている」ということが分かるので、ミスが減ります。


二つ目は、なんといってもterminalコマンドですべてこなせるので、効率的です。もうFTPクライアントソフトにいちいちterminalから動かなくても良い。


三つ目は、数日置きに複数サーバーと何度もファイルをやり取りをする場合は、切ったり接続したりする必要がなく、そして一度リンク指定すれば二度と同じパスを指定することはないのでめちゃ効率的です。(一つ上の階層にシンボリックリンクを張れば、とても効率的な場合があります。)

 

現在のところとても快適に使用できています。シンボリックリンクを張るところは簡単なrubyスクリプトを書くなど工夫した点も加味して、

体感としてはFTP作業に使う時間が1/3になったと思います。

 

Transmitすげー。

 

もうね、レオングラシェーロばりのマウントポジションでフルボッコな気分なわけです。*2

 

無料の評価版もあるので、興味でた方はお試しあれ。

 

いけいけなGUIで同期しちゃうよ!とか最初思っていたけど、結局最終的にはscpのようなCUI操作かよ!ていう自己突っ込みは間違いなくある。

 

この記事で紹介する方法には問題があることが分かりました!かならずこの記事(transmitのマウントを使ったコピー法で問題。そして一応の解決策)を読んでください。(2014年10月31日追記)

*1:早くも英語に無関係な記事を書いてしまいましたスミマセン 

*2:川原正敏、修羅の門、講談社

眠ってる力を解放!努力不要の英会話メソッド:1 敗因はメモリの使いすぎ!?

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 前回(0 はじまりはじまり)は、目的や読者対象を定義しました。今回は、英語が苦手な背景について「独断」を持って踏み込み、そして提案メソッドの基本思想を説明します。

さしずめ、「前菜」、という位置づけです。この前菜によって、食欲がそそられれば成功です。

 

英語が話せないのは本当に努力が足りないから? 

日本人は「英語が下手で有名」といっても言い過ぎではないでしょう。そして、まじめな私たちは英語が話せない理由を"努力が足りないからだ"と信じています。

通常、英語は中学から高校までの6年間、私たちは努力を重ねているでしょう。にもかかわらず、卒業後も通勤や就寝のちょっとした時間を見つけては英語を勉強し、修行を重ねています。

 

しかし高校まで英語を習っていれば、英単語数や文法のバリエーションは日常英会話に困らない十分の量を確保していると信じています。
実際、ヨーロッパ圏の人々の多くは多彩な英単語をしゃべりませんが、英会話はかなりのレベルです。

また日本語の日常会話を思い出してください。ニュースや政治などは別ですが、私たちもそれほど難しい単語を使っていないことに気づきます。「写真送った?」「あー、ごめんまだだわ」「クリスチャーノロナウド、あれは誰にも止められないわ」。などのレベルがほとんどです(少なくとも私は。。。)。

また、例えばスラングやことわざは高校英語を越えた範疇ですが、ネイティブは我々にそれらを使ってこないでしょう。たとえそれがビジネスの場であってもです(アメリカやイギリスの会社に勤めるなら別でしょうが)。なぜか。それらはヨーロッパ人エリートにも通じない可能性があるからです。私たちも日本語ができる優秀な外国人に、たとえ彼が日本語が堪能だったとしても、ビジネスの現場で、"犬も歩けば棒に当たるよね"、なんてことは控え、相手を思いやって論理的に正しい物言いをするはずです。

 

高校までで習う単語数の組み合わせで、日常会話からかなり抽象的な説明も十分説明可能と考えます。また文法にしても、高校まででほぼ全ての文法規則を習っているでしょう(私は高校で習わなかった文法規則にまだ出会っていないです)。

 

リスニングやスピーキングの努力が足りないのでは?これは王道の回答として間違いなく正しいです。英会話はすればするほど確実に上達します。ただし、通常の(英語圏ではない)西洋人も生活において英語を話す機会は多くないので、明確な英会話の差をこれで説明するのは難しいでしょう*1

 

となると「英会話ができない原因は単純な努力不足ではない」という仮説が生まれます。

 

なぜ日本人は喋れない

を考えるにあたり、逆の「なぜ西洋人は英語が話せるか」を考えるのは有益でしょう。

それは、

単語の言い換えだけで良いから

につきるでしょう。なので英単語さえ覚えればスムーズに喋れるし、議論するときの論理構築も正しく作ることができます。

 

それでは私たち日本人はどうでしょうか?

- 文法が違う。論理の順番がわからなくなる。
- 発音がむずかしい。

⇒単語の言い換えでは済まされない。なのでスムーズに喋れないし、論理構築もたどたどしい。

という私たちのハンディキャップが見えてきます。

 

文法の違いは納得しやすい事項かと思いますが、発音については意見が分かれるかもしれません。発音についてこのような意見も聞こえてきそうです。

"発音なんか気にするなよ、インド人とかひどいけど、きちんと通じているだろ。"

私の意見としては、「日本人は発音を気をつけた方が良い」と考えます。なぜなら日本人的に話すと音が分からないからです。たしかにインド人はネイティブ英語と発音が違い、時として判じがたいです。が、何の音を出しているか(出そうとしているか)分かるから通じるのだと思います。

 

ただ、多くの日本人は発音は気をつけている、と私は感じています例えばよく学校で注意される「 lとrの発音の舌の位置と動き」は皆さん気を使っていると思います。

でも努力以上の効果が上がってるでしょうか?そして、ここで私が指摘したいのは、日本人の発音における最大のデメリットは、舌の動きを気にしすぎて、思考への集中がかけてしまうこと、です。

 

私が考える日本人の英会話における障害スキームは、

文法と発音におけるハンディキャップ

→文法と発音への対応に頭のメモリを大量に消費

→肝心の話す内容に頭が回らない

→思考力の低下。「おれ五歳児なんじゃないか?」と自分自身で疑ってしまうような会話になってまう。

どころか、墓場から出たてのゾンビ状態で「あー。。。うー。。。あー」にもなれちゃう。

です。つまり

「キミの敗因は メモリの使いすぎ(ハート)」*2

 ではないかと!

 

ではどうする?

まず、「聞いてるだけで頭が英語脳になり英会話や発音が上達する」と期待することは諦めます。

これができるのは、そう、高校生くらいまでだと思います。実際、30歳くらいから十年以上もアメリカで暮らしている人で、びっくりするくらい発音が悪い人もいます*3。前回に読者対象を定義したので、このページは高校生以上の方が見ているはずです。

 

諦めてどうするか。

「大人のクレバーな戦略」を見せつけてやりましょう。

そして英語がもしも上手くなった暁には、できない大人を見て

「坊や だからさ。。。」*4

 とつぶやこう!

 

それにはどうするか。

本メソッドが攻める点を以下に示します。

  

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 図: (a) 日本人による日本語からEnglishへの変換機構と(b)イタリア人(西洋人の一例)によるItaliano(イタリア語)からEnglishへの変換機構。

 

日本人が思考した日本語をEnglishへ変換していく機構を、図(a)に示します。

私たちは考えるとき、言葉は使わなくとも頭の中で日本語を使用しています。ですから、特に英会話に慣れないうちは、まず日本語が頭から生まれます。

次に日本語は「言語コンバーター」にかけられます。これは主語発生装置、文法変換装置、単語翻訳装置の3つで構成されます。この言語コンバーターは日本語を「英語」にします。

最後に、英語は「音声変換機」によりEnglishになり、音声となって外に出ていきます。

 

では西洋人はどうでしょう?イタリア人を例にとったものを図(b)に示します。

彼らも当然思考するときは母国語を使いますから、まずはItaliano(イタリア語)が頭から生まれます。

そして、Italianoが言語コンバーターにかけられInglese(イタリア語でいう英語)に変ります。ここでポイントは日本人のものよりも非常に軽量なことです。まず文法変換装置が(ほぼ)ありません。また主語発生装置と単語翻訳装置も日本人よりもだいぶ小型です*5

最後にIngleseをEnglishにかえる音声変換機も日本人のものよりも軽量です。イタリア人はEnglishの発音がやや苦手だと言われます(例えばthの発音は苦手)。ただ、t, p, bなどの破裂音やr, lなどに困難はなく、日本人よりはEnglishを楽に話せます。

 

以上を理解して頂いた上で、本メソッドの哲学はズバリ

 

日本語からEnglishへの言語/音声コンバーターの軽量化

です。これにより、

English変換に用いているメモリを「西洋人並み」に縮小し、

思考の流れを遮らない英会話装置へ改良。

 もう、「あーうーあー」とはいわないのです!!!

 

それでは具体的なメソッドのアウトラインを以下に示します。

主に二つの「革命」からなります。

 

1. 言語コンバーター:語順の革命。

 逆転の発想です。つまり「日本語順のまま英語を喋る」です

まずはそれで話せるようになった後、西洋語順に移行すれば良いのです。

 

2. 音声コンバーター:発声の革命。そして発音 リスニング。

実は英語の発音方法ではなく、発声方法に問題がある可能性があります。

英語を話しやすい発声をしていないから、英語の舌先だけまねると人体の構造上無理のある動きをするはめになり、発声メモリを浪費します。

発声の革命を行い、ぐっとベースレベルを上げた後、日本人の苦手な音を省エネで直す処方を行います。

 

上記1と2について、次回、メインディッシュを2皿お楽しみください。

 

 

*1:正確には、彼らはほぼ単一民族である日本人よりは英語を話す機会があるかもしれませんが、それはほとんど50歩100歩です。

*2:ヒソカ, 冨樫義博, HUNTERxHUNTER, 集英社

*3:もしかすると、聞いてるだけで上達するような才能ある方もいるかもしれません。そのような幸運な方がうらやましい。

*4:シャア, 機動戦士ガンダム,

*5:イタリア語は主語をしばしば省くので主語発生装置は必要です。ただしイタリア語は動詞の活用で主語を明示化するので、主語が無くても主語があるようなものです。ですから日本人よりも主語発生装置は小さいでしょう。単語も語源を共にしているもののが多いので類似性が高く、単語翻訳装置も小さくなります。

眠ってる力を解放!努力不要の英会話メソッド:0 はじまりはじまり

イタリアで生活を始め、英語につまづく。

日本では英語の苦手意識は無かった、どくたーかじた です。

”イタリア人もそんなに英語上手くないから、おんなじもんでしょ"とタカをくくってました。

でもイタリア人の方が「ダンゼン話せる」。

高等教育受けてる人ならまだ納得できる。

が、"英語できないよー"という大家のおばさんが、ひじょーに少ない語彙で話すのだけど、「伝わる」。

でもぼく、語彙はもっと多いのに、ちんもく。

 

そこでふと単純な疑問.

なぜ日本人は喋れないのかしら?

 

英語が母国語でないイタリア人を観察し、日本人である自分を観察し、どうやったら英語が喋れるようになるか、研究を始めました。

そこで気づいてきました、

"あれ、もしかして努力しなくても英会話能力上げられるかも"。

例えて言うとあれですよ、

 

最長老「地球人なのに飛び抜けた力を持っているのですね...しかももったいないことにまだ眠っている力がおありになる... その力をおこしてさしあげましょう。」

クリリン「ま まさか...! そんな力なんか残ってませんよ...! さんざん修行したんすから...今でさえもう限界を越えてるくらいすよ...! はは...」

ズッ

クリリン「あ...あわわ....! ち...力が...力が....!!! すげー! 力がふきだしてきたぞー!」

 

これです、これ。ズッ。ってやつ。

「努力ではなく、あるきっかけで、明日から眠っていた英会話が発揮される。」

かもしれない、そういうノウハウを投稿していこうかなと。

 

どんな人にお勧め?

  • 日本人である。

  • 高校生以上の年齢である。

  • 高校までの英語はやった.そして努力もした。

  • 「あー」や「うー」などで英文をぶち切れにせず、スムーズに英語を話したい。

  • 英語を話すと思考力が子供に戻ったように「がくん」と落ちるのを防ぎたい。

  • 最終的には完璧な英語を話したいけど、最初から完璧な英語じゃなくても話せるようになりたい。

上記項目に「全て当てはまった人」、試してみてはどうでしょう?眠っている力が出てくるかもしれません。

それ以外の方はおやめください、効果がありません。

そして、やってみたけど効果がなかった方、ホントすみませんでした。

 

それでは、はじまりはじまりー。